絵本「おしゃべり ゆわかし」

「おしゃべり ゆわかし」
出版社:あかね書房
 作:佐藤 さとる 絵:村上 勉 5~7歳向け


幼年童話『おしゃべりゆわかし』の内容紹介(あらすじ) - 佐藤 さとる、村上 勉 | 絵本屋ピクトブック

この本の初版は1969年なので、私が4歳の時ですね初めて読んでもらった時の事は覚えていませんが、面白くて何度も何度も読んでもらいましたし、自分の子どもにも何度も読み聞かせ、また、 仕事でも保育園の午睡前に続きものとして、2、3日に分けて読んだ事もあります。

内容は、冷蔵庫に閉じ込められてしまった、おもちゃ達の大事なおひめさまを、子供部屋のおもちゃ達や台所の食器や調理道具たちが力を合わせて助け出すというお話で、その出来事をゆわかしがしゅんしゅんお湯を沸かしながら話してくれるという始まりです。

字が多いのですが、それが気にならないくらい面白く、絵も白黒のページとカラーのページがあり、効果的にカラーが使われています。また、子どもの頃読んでもらった時には気づけなかった登場人物達の思いにも大人になると ハッとしたり、おもちゃや台所の道具たちそれぞれが、個性豊かに描かれていて、途中ハラハラするシーンもあったりしますが、最後まで楽しく読む事ができる名作絵本だと思います。

2023年の今では、もう使われていない電気製品の数々、レトロな台所のガス台や水道の蛇等々…。昭和の時代を感じる絵も魅力的に映ります。私なんかは、子どもの頃の実家の台所を思い出して懐かしくなります。表紙の豆電球も今ではLEDですよね(笑)
そんな昔を思い出すと、母の腕枕や弟と母の隣を取り合いした思い出、寝室の布団の色 等々浮かんできます。読み聞かせの極意とは、実はそんな温かい思い出が、今の自分の柱となっているところにあるのかな~と、時々思います。
   


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