「ちびくろサンボ」
ワイドカラー世界の名作童話 6
原作 ヘレン・バンナーマン
文 宮川やすえ
絵 小野木 学
「ちびくろサンボ」という面白いお話は、とても有名なお話です。子どもの頃、我が家にあった
「ちびくろサンボ」の絵本はワイドカラー世界の名作童話シリーズ6「ちびくろサンボ」という絵本でしたが、古すぎて、今ではもう簡単には手に入らないと思います。私はこの本が大好きでした。
私が持っているこの古い絵本も、トラが青いズボンをはいている次のページが破れて無くなってしまっているので、子ども達に読み聞かせた時には、文章を作って読んだものです。
「ちびくろサンボ」は、もう何年も前に人種差別で問題になり、長く絶版になった時期があったかと思います。私はその経緯を詳しくは知りませんが、文の中の「くろんぼ」という呼び方がいけなかったのでしょうか…再販された瑞雲舎の「ちびくろ・さんぼ」では「ちいさな くろい おとこのこ」という表現になっています。
そんなすったもんだの歴史があるお話ですが、内容はとっても面白い童話です。
お母さんとお父さんに作ってもらったり、買ってもらったりした 洋服や傘や靴を身につけて 散歩に出かけたサンボは、ジャングルで4匹のトラに出会い、身ぐるみはがされてしまいます。
可哀想なサンボが、泣きながら歩いていると、トラたちがサンボから奪ったものを身につけて、「俺がジャングルで1番のトラだー!」と喧嘩を始めます。
最後は、喧嘩をしながら 木の周りをグルグル回って前のトラにかみついて、更にグルグル回って、黄色いバターになってしまうのです。
トラがバターになってしまう、そしてその後…最後の展開が強烈に印象的なお話で、面白すぎて一度読んだら忘れられません。
そしてこの古い絵本の トラバターが、すごーく美味しそうなのです。サンボ、お母さんのマンボ、お父さんのジャンボのキャラクター達も個性豊かに描かれていて、異国を感じながらも、親しみやすく、生き生きとお話が進んでいきます。
貴重な子ども時代に、こんな風に心から楽しい、面白いと思える絵本や童話に出逢える喜びを、沢山の子ども達に味わってほしいと思います。
この講談社の絵本、どこかで手に入るのかな、このブログを読んで興味のある方、良かったら探してみてください。この名作童話の中には、他に「ジャックとまめの木」「ガリバー旅行記」と、字だけのお話「かべぬけせんにん」が掲載されています。どのお話も、本当に魅力的な素晴らしい絵本です。ちなみに裏表紙を見ると、価格は¥360ですって!
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私もこの本でトラバターの美味しそうなホットケーキに目を輝かせていました。こちらで本の詳細が分かって改めて検索していたら、ちょうどヤフオクに出品されていたので、ポチりました(笑)
子供の頃に出会った絵本は濃厚に記憶されてますね。ステキな記事の掲載ありがとうございました。
嬉しいコメント、本当にありがとうございます。ホントに素晴らしい絵本ですよね。思いを共有してくれる人に出逢えたようで、とても嬉しいです。我が家のこの絵本も古く、ページが破れてしまっているので、残念に思っていましたが、ヤフオクなどではあったんですね。さがしてみます。